自己完結型社員は是か非か

「自己完結」という言葉に対するイメージ

1年程前に投稿に上げた「自己完結能力が求められる時代」という記事が意外に読まれているらしく、そこから弊社HPへ流入して来る方が多いことがわかりました。

面白いものですね。

そこで、他の「自己完結」について書いている方のブログの論調を読んでみると、多くはネガティブな意見が多く、特に「自己完結型社員」という括りで書かれたものを読んでみると

  1. 上司や他の方に相談しないで勝手にやってしまう
  2. 頑固で言うことを聞かない
  3. 人とコミュニケーションが取れない

といった「厄介な社員」「扱いにくい社員」という取り扱いが多く、「彼らをどうやって更生させるか?」といった論調が多いように思います。

「自己完結」を「任せて安心な人」と考えたら?

ただ、私は「税理士や公認会計士といった専門家の方々」とのお付き合いが多いからかも知れませんが、「士業」と言われる専門家の事務所では

  1. 仕事を任せればどんどん自分で調べて完成させてくれる
  2. 調べてもわからない時だけ聞いて来る
  3. 出来上がったら報告だけしてくれる

という方は大変重宝すると思いますし、実際、多くの事務所ではそういう社員が求めれている気がします。

さらに言えば、専門家に限らず、これだけ「在宅やテレワーク」が活用されている時代においては、自己完結できずに「いちいち質問して来る人」「指示を待つ人」では、その人の生産性が低いばかりか、他の方の生産性も下げてしまう結果になると思うのです。

そういう意味では、在宅やテレワークで生産性を下げずに働ける人は「自己完結能力が高い人」であると思うのです。

1日も早く自己完結できる人材を育てるか?

ですから、昨今及びこれからの時代を鑑みた場合、企業においては1日も早く自己完結できる人材を育てるか?がテーマになって来ると思います。

今後益々、「人を育てて使う」ような余裕のあった時代から、「既に能力のある方にそれなりのフィーを払って使う時代=顕在能力に投資する時代」にどんどん近づいて行くようになる思うので、「自己成長できる人」が結果「自己完結できる人」になるのかも知れませんね。

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この記事を書いた人

株式会社ooyaビジネスクリエイト 代表
大谷 展之(おおやのぶゆき)

大手経営コンサルティング会社で人材教育・組織開発コンサルタントとして活躍後、会計事務所のコンサルティング事業を新たに立ち上げ、2012年、株式会社ooyaビジネスクリエイトを設立。
会計事務所のコンサルティングの他、中小企業の人材教育&業績向上にも力を入れ、特に、エンジニア・技術者・専門職の人材教育・人事制度構築を得意とする。 
・国際コーチング連盟(ICF)アソシエイトコーチ
・Gallup社(米国)認定ストレングスコーチ

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