「自己完結」という言葉に対するイメージ
1年程前に投稿に上げた「自己完結能力が求められる時代」という記事が意外に読まれているらしく、そこから弊社HPへ流入して来る方が多いことがわかりました。
そこで、他の「自己完結」について書いている方のブログの論調を読んでみると、多くはネガティブな意見が多く、特に「自己完結型社員」という括りで書かれたものを読んでみると
- 上司や他の方に相談しないで勝手にやってしまう
- 頑固で言うことを聞かない
- 人とコミュニケーションが取れない
といった「厄介な社員」「扱いにくい社員」という取り扱いが多く、「彼らをどうやって更生させるか?」といった論調が多いように思います。
「自己完結」を「任せて安心な人」と考えたら?
ただ、私は「税理士や公認会計士といった専門家の方々」とのお付き合いが多いからかも知れませんが、「士業」と言われる専門家の事務所では
- 仕事を任せればどんどん自分で調べて完成させてくれる
- 調べてもわからない時だけ聞いて来る
- 出来上がったら報告だけしてくれる
という方は大変重宝すると思いますし、実際、多くの事務所ではそういう社員が求めれている気がします。
さらに言えば、専門家に限らず、これだけ「在宅やテレワーク」が活用されている時代においては、自己完結できずに「いちいち質問して来る人」「指示を待つ人」では、その人の生産性が低いばかりか、他の方の生産性も下げてしまう結果になると思うのです。
そういう意味では、在宅やテレワークで生産性を下げずに働ける人は「自己完結能力が高い人」であると思うのです。
1日も早く自己完結できる人材を育てるか?
ですから、昨今及びこれからの時代を鑑みた場合、企業においては1日も早く自己完結できる人材を育てるか?がテーマになって来ると思います。
今後益々、「人を育てて使う」ような余裕のあった時代から、「既に能力のある方にそれなりのフィーを払って使う時代=顕在能力に投資する時代」にどんどん近づいて行くようになる思うので、「自己成長できる人」が結果「自己完結できる人」になるのかも知れませんね。